現金1億5千万円が入ったスーツケースを盗んだとして、警視庁は茨城県取手市井野団地の職業不詳、林大雄容疑者(33)を窃盗の疑いで逮捕し、21日発表した。マンションの購入費として被害者に現金を用意させ、持ち逃げしたとみられるという。調べに対して、「スーツケースは持っていったが、だましたり盗んだりはしていない」と容疑を否認しているという。
組織犯罪対策2課によると、林容疑者は3月1日午後3時半ごろ、東京都千代田区のホテルのロビーで、中国籍の職業不詳の男性(23)から現金やパスポートが入ったスーツケースを盗んだ疑いがある。2人は、男性の親族を介して知り合ったという。
林容疑者は、東京・麻布にあるマンションをめぐり「本来は5億だが、コロナの影響で安くなったので1億5千万で買える」と男性に売買契約を持ちかけて、呼び出していた。
ホテルで会った際に「他の商談があるので待っていてほしい」「多額の現金を持つのは危ないので私が預かる」と男性にうそを言い、スーツケースを持ち去ったという。
林容疑者が戻ってこないことを不審に思った男性が110番通報していた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル