昨年3月、岐阜市で路上生活をしていた渡辺哲哉さん(当時81)が襲われ死亡した事件からちょうど1年の25日、岐阜地裁であった判決公判。傷害致死の罪に問われた元少年2人(ともに20歳)に実刑判決が下ったが、関係者はやりきれない思いを抱えたままだ。
事件は元少年の知人や福祉関係者ら周囲にも大きな影響を与えた。
かつて被告の一人に野球を教えた県内の40代男性は「やったことの重みをしっかりと受け止めて欲しい」と話す。事件後、自分も責任があると悩み、現場に行って手を合わせた。
公判も一度傍聴した。法廷で一瞬、被告と目が合ったが、すぐそらされた。「合わせる顔がないと思ったのか」。ただ、動機について「友達に流されて参加した」などと話すあたり、「もっと反省して、自分を見つめ直すべきだ」。
事件後、岐阜市はホームレス対…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル