ビービービー。パソコンから突然、けたたましい音が鳴り、止まらない。たまらず音量を下げると、警告画面が次々に現れた。「個人情報が盗まれる状況にあります」。焦った。
3月5日午後2時半ごろ、大阪府吹田市の男性(71)は、自宅の電力会社を変えようと、ネットで検索していただけだった。
老人会の会長を務め、パソコンには地域住民の名前や住所、家族構成などの個人情報が入っている。自分のものならともかく、何としても守らなければ……。
画面のひとつに「サポート窓口」の電話番号が表示されていた。
「マイクロソフトです」。男が出た。パソコンがウイルスに感染したこと、修理には5万円かかる、ということを伝えてきた。
片言の日本語だった。最近の企…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル