英語民間試験「TOEIC」を実施する国際ビジネスコミュニケーション協会(東京都)は7日、10月以降に行う「Listening & Reading」の受験料を値上げすると発表した。現行の6490円から7810円に引き上げる。新型コロナウイルス感染症の影響で、会場費や予防対策の人件費などが増えているためという。
協会によると、値上げは昨年4月以来で、その他の試験の受験料は据え置く。コロナ禍で取りやめていた試験を昨年9月に再開したが、大学などから会場を借りにくくなり、ほかに借りているホテルなどの民間の会議室の借用料が高額となっているという。
一方、中高生の受験者が多い「英検」を実施する日本英語検定協会(東京都)も2月、今年度の検定料の値上げをホームページ上で発表した。協会によると、本会場での1~5級の全級の検定料を1300~2300円、学校など準会場での2~5級の検定料を300~1千円、それぞれ引き上げる。同様にコロナ禍の影響で会場確保や感染予防のコストが増えたという。
英語民間試験は大学や高校の個別入試などでも活用されており、値上げにより受験生の負担増が懸念されている。(伊藤和行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル