英国のエリザベス女王の夫エディンバラ公フィリップ殿下が死去したことを受け、宮内庁は12日、天皇陛下がエリザベス女王に弔電を送ったと発表した。上皇ご夫妻も同日、女王に弔電を送った。皇室と英国王室のゆかりは深く、フィリップ殿下は昭和天皇、上皇さま、天皇陛下と3代にわたって交流した。
天皇陛下は浩宮時代の1983~85年に英国に留学した。同庁によると、陛下は温かく接してくれた殿下を懐かしく思い出し、死去を残念に思っているという。上皇さまも53年に女王の戴冠(たいかん)式に出席して以来、殿下と交流を深めてきた。殿下も86年に来日し、皇居で昭和天皇、上皇ご夫妻、天皇陛下と昼食をともにした。
英王室は新型コロナウイルスの感染防止のため、王室関係者などだけで葬儀を行うことを検討しているといい、皇族方が同国へ弔問する予定はないという。(杉浦達朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル