大学入学共通テストの実務を担う大学入試センターが、利用大学から徴収する成績提供手数料を、現行の750円から2年かけて倍増することについて、萩生田光一文部科学相は13日の閣議後会見で、利用大学に対し「間違っても(値上げ分を)学生に転嫁するのはやめてもらいたい」と述べた。
萩生田氏は会見で「大学入試のセーフティーネットとして共通テストが果たす役割は高まり、安定的な実施のため成績提供手数料などの見直しが必要」と説明。共通テストの成績だけで合否を判定する一部の大学を念頭に、「受験生から相当額の受験料を徴収しつつ、センターに750円の手数料のみを納めている実態がある」と指摘。その上で「今まで750円で提供してきたが、これが(来年に)1200円になったといって、(大学が)受験料をさらに2千円も3千円も値上げすることがないように」とクギをさした。
成績提供手数料は、共通テストを利用して入学者選抜を行う大学が、センターから受験生の成績提供を受ける際に納める手数料。今年1月の第1回共通テストは成績1件あたり750円だったが、センターは来年の第2回共通テストは1200円、2023年以降から1500円に値上げする方針を決め、国公私立大学に通知した。(伊藤和行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル