藤崎麻里
5月1日のメーデーを前に、労働組合の中央組織・連合が29日、第92回メーデー中央大会を開いた。東京・代々木公園で例年開かれる行事だが、新型コロナ禍のために今年も昨年に続き、オンラインで各地をつないで実施した。全国で約3千人が参加したという。
都内の会場では、三鷹市社会福祉協議会労働組合の高橋久実子さんが、コロナ禍で介護現場が置かれている厳しい状況を説明。「私たちの自助だけで高齢者の健康と命は守れません」と処遇の改善を訴えた。東京地下鉄労組の篠崎貴之さんは「日々、最前線でコロナと闘っているエッセンシャルワーカーのみなさんを安心して職場に送り届けるため、全国の仲間が懸命に働いている」と語った。
また、ミャンマーで長期化する国軍による民主化弾圧について、連合の傘下にある在日ビルマ市民労組のミンスイ会長が「ミャンマーで平和と民主主義が戻ってくるように、がんばっている。ミャンマーで犠牲者が増えないように、ミャンマーで労働組合が強くなるように、力を貸してください」と呼びかけた。
全国労働組合総連合(全労連)や全国労働組合連絡協議会(全労協)は5月1日に代々木公園で式典を開く。ただ、やはり参加者を一部に限り、各地をオンラインでつなぐという。(藤崎麻里)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル