カキツバタの名勝地として知られる愛知県知立市の無量寿寺で、一時は軒並み立ち枯れの危機にひんしたカキツバタ群が復活を遂げている。地元の保存会が行政とタッグを組み、足かけ4年を費やして紫色の花を咲かせた。
「はい、16・5度」。カキツバタを守る地元「八橋旧跡保存会」のメンバーが連日、寺の中にある「八橋かきつばた園」の池の水温を測っている。菌が繁殖しにくいよう、水温を細かく管理するためだ。
平安時代の歌人在原業平の歌にも詠まれたカキツバタに異変が起きたのは、2010年ごろからだった。葉っぱの先端が黄色くなり、次第に根っこまで広がって最後は立ち枯れ状態に。原因が分からないまま年々悪化していった。
保存会によると、「最悪」と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル