北海道などに出されている新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が6月20日まで延長されることが決まった。道は28日夜に対策本部会議を開き、全道での外出自粛要請や飲食店への時短要請を継続し、さらに道外の人には道内に来ることを控えるよう協力を求める。6月に道内で予定される東京五輪聖火リレーの全行程の中止も発表した。
鈴木直道知事は対策本部会議で「感染状況は一部指標では改善の兆しがあるが、全体としてはまだ厳しい。感染者数の減少傾向を確実なものにするため、いま一度ご理解、ご協力をお願いしたい」と訴えた。
道内では今月16~31日の緊急事態宣言期間で、全域に外出自粛と飲食店への午後8時まで(酒類提供は午後7時まで)の時短が要請されている。感染拡大が著しい札幌市や石狩地域の7市町村、小樽市、旭川市は「特定措置区域」として、酒類やカラオケ設備を提供する飲食店には休業、百貨店など大型商業施設には土日祝日の休業を要請している。
6月1日~20日の延長期間は、これらの対策とともに追加策も実施する。旅行シーズンを控え、道外の人には道内に来ることを極力控えるよう協力を求め、必要に応じてPCR検査を受けるなどの対応も促す。鈴木知事は「新千歳空港でモニタリング調査ができるよう国と連携して取り組む」と述べた。
また、飲食店でのカラオケが原因とみられるクラスター(感染者集団)の発生が相次いでいるため、特定措置区域以外の飲食店でもカラオケ設備を使わないよう求める。学校での対策も強化。児童生徒や家庭の感染状況を即時に把握し、学級、学年、全校での迅速な休業を求める。原則休止にしている学校の部活動は、全国や全道大会につながる活動に限る。
6月13、14日に予定され…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル