広島市安佐北区亀山5丁目の住宅で4月末、高齢夫婦の妻(当時80)が殺害された事件で、広島地検は28日、夫の無職、村武哲也容疑者(72)を承諾殺人の罪で起訴した。捜査関係者によると、哲也容疑者は妻の同意があったという趣旨の話をしているという。妻の介護について、近隣住民に「やれんのよ」と訴えていた。介護する人もされる人も65歳以上の「老老介護」の問題が浮かび上がる。
起訴状などによると、哲也容疑者は4月30日午前8時ごろ、自宅で妻の亥聖子(いせこ)さんの承諾を得て、首をマフラーで締め付けて窒息死させたとされる。県警の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めたという。
同日、警察官が遺体を発見した際、哲也容疑者は手首に切り傷があった。捜査関係者によると、哲也容疑者は妻の同意があったという趣旨の話をしたといい、亥聖子さんの遺書などは見つかっていないという。哲也容疑者は妻を殺害後、自分で手首を切って無理心中を図ったとみられるという。
「妻が完全に歩けなくなった」
現場はJR可部線の「あき亀…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル