アフリカ南部に生息しているはずの巨大な鳥が、千葉県内の小学校周辺などに姿を現した。「ミナミジサイチョウ」と呼ばれる絶滅危惧種で、渡り鳥ではなく、ふだん国内でお目にかかれるのは動物園。茨城県内で飼われていたものが逃げ出し、千葉県内にすみ着いたとみられていたが、5日に捕獲された。
同県柏市内では昨年7月、目撃情報が市に寄せられた。手賀東小学校周辺でも今年2~5月に、姿が数回確認されたという。佐和伸明校長は、「プールの近くで黒い大きな鳥を児童が見つけた。びっくりした。児童が図鑑で調べてミナミジサイチョウだとわかった。危害を加えない鳥と知り、ほっとした」。
山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)や国際自然保護連合(IUCN)などによると、ミナミジサイチョウは絶滅危惧種に指定されており、くちばしから尾までの長さが約1メートル。羽を広げると約2メートルになる。アフリカの赤道より南のサバンナなどに生息しており、長い距離は飛ばず、一カ所に生息している。何もしなければ、人間に危害を加えることはないという。
茨城県動物指導センターの話…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル