大阪府堺市は6日、北区の集団接種会場で同日午前に新型コロナワクチンを接種した95人のうち、10人は注射器が空の状態だった可能性が高いと発表した。現時点で10人が誰かはわかっていない。市は「仮に空で注射しても筋肉注射なので危険性は低い。95人は24時間態勢で健康観察をしていく」としている。
市によると、会場の市産業振興センターで担当医師が6日昼、使用済み注射器が95本あるのに、接種で使ったワクチンは85人分しかなかったことに気づいた。
市は2週間後に95人全員の抗体検査を実施して空で接種したとみられる10人を特定し、改めてワクチンを接種したいとしている。
堺市ではワクチンを注射器に入れる作業は薬剤師が担当し、看護師とチェックすることにしていたが、同会場では一部で、看護師との確認をしていなかったという。(比嘉太一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル