羽田空港近くの複合施設「羽田イノベーションシティ」(東京都大田区)が本格稼働して間もなく9カ月になる。飲食店や伝統文化の体験施設などがそろい、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向け、日本の玄関口としての役割も期待された。コロナ禍で厳しい状況が続くが、羽田発の地ビールを世界に発信しようと、同シティ内で醸造を続ける女性がいる。
同シティ2階にあるダイニングバー「HANEDA SKY BREWING(ハネダ・スカイ・ブルーイング)」。店舗に併設した醸造所で、地ビールが造られている。その名も「羽田空港一丁目一番地 天空」。施設が立地する住所から名付けられた。
同店の経営者・大屋幸子さん(43)がこの場所で地ビール造りを始めたきっかけは2年前の夏。大田区内でクラフトビール店を開いていたが、評判を聞きつけた同シティのテナント担当者から、同シティ内への出店を勧められた。店の名前に羽田を冠していたこともあり、「いつか羽田空港発の地ビールを醸造したい」と考えていた。「ここから発信できるのは光栄だと思った」という。
出店費用は1億円超。信用金…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル