本田大次郎、井上潜
国立の旭川医科大学(北海道旭川市)が吉田晃敏学長の特別補佐として契約した男性コンサルタントに対し、契約切れ後も吉田氏の指示で報酬を支払っていたとされる問題で、男性が報酬の一部を返金する意向を示していることがわかった。吉田氏は男性に対して総額400万円分の報酬を立て替え払いし、後に大学が吉田氏に同額を補塡(ほてん)していたこともわかった。
16日の同大の教授会で、吉田氏が一連の事実について明らかにした。
男性は2018年9月から昨年6月まで学長特別補佐としてアドバイザー契約を結び、大学が構想していた「国際医療支援センター」などを担当してきた。月額報酬は約100万円だったとされる。ただ、昨年7月以降は契約が切れた状態だった。
関係者の証言などによると、男性は契約切れ後に体調を崩し、入院するなどした。一方、吉田氏は大学事務局に男性への報酬支払いを指示。事務局は勤務実態がないことを理由に拒否したが、吉田氏の再三の要求を受けて数百万円を支払ったとされる。吉田氏はこれまでの朝日新聞の取材に対し、契約切れは大学側のミスで、補佐の業務は続けていたと説明していた。
16日の教授会で吉田氏は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル