東京電力は1日、東日本大震災で事故を起こした福島第1原発1、2号機の共用排気筒(高さ約120メートル)の上半分を解体する作業を始めた。排気筒は事故発生時、1号機の原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含む蒸気を外部に放出する「ベント(排気)」に使われた。
支柱に破断があり、倒壊のリスクを下げるのが目的。放射性物質を放出した排気筒は遠い場所からでも目立つ施設だった。
作業は福島県の地元企業が担当。大型クレーンで切断装置をつるし、遠隔操作で排気筒の上端から徐々に輪切りにして撤去する。1日は電線を通す管などを切り、2日に筒本体を切断する。
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