徳永猛城
大阪国税局は25日、2020年分所得税の確定申告状況を発表した。申告した個人は356万5千人(前年比2・9%増)で、うち190万人(同12・5%増)がスマホやパソコンでできる国税電子申告・納税システム「e―Tax(イータックス)」を利用。e―Taxで申告した人の割合が、初めて半数を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、利用が広がったとみられる。
同局によると、管内の近畿2府4県で、申告会場に行かずにe―Taxを使ったのは132万7千人。前年より26万9千人増えた。自宅などでスマホを使って申告した人も、前年の倍の20万5千人だった。
同局は感染防止対策として、e―Taxの利用を呼びかけた上で、申告会場の混雑を減らすために受付期間を延長したり、事前予約などで入手できる整理券を導入したりしてきた。
20年分の申告所得の総額は6兆2560億円(前年比2・6%増)、納税額は4628億円(同1・4%減)。申告所得が1億円を超えたのは、3290人だった。前年まで5年連続で増加していたが、今年は171人減った。(徳永猛城)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル