経営破綻(はたん)寸前の私立高校に通う、勉強が苦手な生徒たちが東大合格をめざすテレビドラマ「ドラゴン桜」。生徒の「藤井遼」を演じた俳優の鈴鹿央士さんは、岡山で過ごした自らの高校生活を「いたって普通」で、テレビや映画ははるか遠い世界だったと振り返ります。そんな人生が、ある人との出会いで一変したそうです。
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出演したドラゴン桜では、東大をめざす成績学年トップの生徒役でしたが、自分は飛び抜けて勉強ができた方ではないです。いたって普通の高校生でした。
勉強よりは、スポーツ好き。2歳上の兄の影響で、同じ県立高校に進み、同じバドミントン部に入りました。インターハイ出場まで、あと一歩のところまで行きましたよ。
自転車通学で、部活後は友達とコンビニで唐揚げを買い食いして、誰と誰が付き合っているとか、他の部の雰囲気はどうかとか、たわいもない話で盛り上がっていました。
学校はスマホの持ち込みが禁止で、イヤホンのコードを制服の下に背中から通して、授業中ばれずに音楽を聴く方法を広めたりもしました。
あこがれの職業や、固く決めた目標があったわけではないです。高校1年の3月、英国に約2週間短期留学して、現地の子と一緒に勉強し、土日はホームステイ先の家族と過ごした経験から、大学に進んで留学したいと漠然とは考えていました。それが、ある人との出会いで一変しました。
高校2年の11月、学校で映…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル