北海道大樹町の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)は3日夕、小型ロケット「MOMO」を同町の発射場から打ち上げ、最高到達高度は宇宙空間とされる高度約100キロ(暫定値)に達したと発表した。「成功した」としている。MOMOの打ち上げは6回目で、宇宙空間到達は2019年5月の3号機以来2回目となる。
MOMO7号機は3日午後5時45分に発射された。約2分間エンジンを燃焼し、4分後に最高高度約100キロに達した。同55分、発射地点から約73キロの同町沖の太平洋上に着水した。
7号機は20年7月、打ち上げ直前にエンジン点火器の不具合が発生し、延期された。3号機の打ち上げに成功したあと、19年7月の4号機、20年6月の5号機と、機体の不具合による失敗が続いていた。ISTはエンジンなどを大幅に改良した機体を新造し、今回の打ち上げに臨んだ。
同夜に記者会見した稲川貴大社長は「今回の改良型の打ち上げを通して、技術力の向上、信頼性の向上を達成することができた。この成功をもって、MOMOシリーズの量産化を進めたい」と述べた。
ISTは23年度の打ち上げ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル