静岡県熱海市で起きた土石流災害の起点付近にあった盛り土について、造成当時に同市土木部門の幹部だった男性が朝日新聞の取材に応じ、おおむね造成が完了した2010年8月の時点で、県条例に基づく基準を超える大量の土が積まれていたと証言した。基準超過の状態を、11年前から行政側が把握していた可能性が出てきた。
県は、基準超の高さの盛り土がされていたとみている一方、土石流発生の以前から基準超過の状態を把握していたかどうかは「調査中」としていた。
元幹部は、造成が完了したとされる10年当時に複数回、盛り土の現場を訪れたという。市は当時、土地を所有していた業者に対し、土砂について「多すぎるから搬出するよう伝えていた」が、業者は「金がないので出せない」と拒んだと証言した。土地は11年2月に現所有者に譲渡された。
熱海市は19日、朝日新聞の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル