落語家の笑福亭鶴瓶さん(69)に密着した写真展が東京・渋谷で28日まで開かれている。題して「笑福亭鶴瓶17年の観察記『ウラとオモテと本当の顔』」。約100枚の写真に、日常会話から飛び出した「金言」が添えられている。
撮影したのは大阪市都島区の写真家、大西二士男さん(51)。2004年から鶴瓶さんの落語ツアーに同行し、撮影を始めた。鶴瓶さんが50歳を超えて落語に本腰を入れ、古典の大ネタ「らくだ」に取り組み始めたころ。楽屋の緊張した雰囲気が写真から伝わる。
表情豊かに古典や創作落語を演じる鶴瓶さんに大西さんは魅せられた。「究極の一人芝居のようだ」。1回のツアーで2万枚を撮影。暗いところでもブレずに撮影できるように、機材を常に更新した。言葉と言葉の間の表情を撮ろうと、シャッター音を消す消音バッグも自作した。
楽屋や自宅での素顔にもカメラを向けた。たいていは笑顔だが、高座の出来によっては厳しい表情も。地方に向かう機中で落語の稽古をしたり、廊下で本番直前までネタ帳を繰ったり。そんなストイックな姿も撮った。
人付き合いの極意を示す金言…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル