山本大輔
第7管区海上保安本部(北九州市門司区)は29日、今月8日に北九州航空基地に配備された中型ジェット機「ファルコン2000」を報道陣に初公開した。赤外線監視装置や高性能監視レーダーを備え、夜間や遠距離の海域での監視捜索活動に力を発揮する。
愛称は「わかたか2号」。昨年4月に同航空基地が北九州空港内に誕生した際、福岡空港から移転した1号機とともに中型ジェット機は2機態勢になった。1機が修理中でも、もう1機がカバーできるため、関門海峡や対馬海峡、豊後水道の周辺海域をより網羅的に監視できるという。
新型コロナウイルス感染拡大から2度目の夏を迎え、同管区内の7月(27日現在)の人身海難事故はすでに昨年同月比で17件増の41件。人や船舶に関わる海難事故でもジェット機は機動力を見せるが、7管の江口満本部長は「安全で管理された海岸などで夏を楽しんでほしい」と述べ、海のレジャー客らに注意を促した。(山本大輔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル