長引くコロナ禍で、ある男性が仕事を失うと同時に住まいを追われた。13年前のリーマン・ショックで多く見られたような光景だ。男性はなんとか別の住まいを確保できたが、コロナ禍で「住まいの支援」の必要性が改めて浮き彫りになっている。
今年1月、ある日の夕方。東京都内のコンビニの駐車場に止めた車内で、40代の男性が支援者と向き合った。この日が初対面の相手に、男性は声を振り絞った。
「もう、どうなってもいい。死んでもいい」
真冬の寒さの中で、男性は住まいを追い出されそうになっていて、行く当てがなかった。
今まで、こんなに投げやりな…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル