7月9日に死去したジャニー喜多川さんが手がけ、ジャニーズの若手アイドルたちが演じてきた舞台「少年たち」がジャニーさん亡き後、初めて幕を開けた。
大阪松竹座(大阪・道頓堀)で上演中の「少年たち 青春の光に……」は、関西ジャニーズJr.内の人気ユニット「なにわ男子」が初の座長を務めている。「ジャニーさんが亡くなってから初めての公演になるので、そこに対する思い入れは全員ある。例年と違って、コメディー要素なしでお芝居で真っ向勝負しています」と西畑大吾。
「少年たち」シリーズは、少年刑務所を舞台に、様々な事情を抱えた少年たちが争いながらも友情を育み、自由を求める姿を描く。ジャニーさんが企画、構成、総合演出を手がけ、1969年にフォーリーブスで初演。2010年に大阪松竹座と日生劇場で復活上演され、Kis―My―Ft2、ジャニーズWESTなどの若手が時代にあわせて年々バージョンアップして受け継いできた。
今作では、祐二(西畑)、幸作(大西流星)、郷(高橋恭平)らの赤房と、潤平(道枝駿佑(しゅんすけ))率いる青房の少年たちが、新入りの拓未(大橋和也)や君麻呂(長尾謙杜(けんと))、看守の村田(藤原丈一郎)との交流をきっかけに、対立をやめて、夢を語り、団結を強めていく。拓未の「一番強いのは、つらい時に笑える人間なんや」というセリフが印象的だ。しかし、祐二が看守長に拷問を受け、彼らは脱獄を決意する。
8月2日の初日開演前には「なにわ男子」7人が会見。大西によると、ジャニーさんが倒れる2日ほど前、歌番組の収録でこう声をかけられたという。
「『(関西まで)僕は見に行け…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル