各地に記録的な大雨をもたらした前線の活動は、19日から次第に弱まる見込み。19、20日は広い範囲で局地的な激しい雨となるところもあるが、1週間以上続いた大雨の終息がようやく見えてきた。
この大雨で、朝日新聞の集計では18日夕までに全国で8人が死亡、3人が行方不明となっている。
気象庁によると、18日午前は九州から東海にかけて雨が強まり、鹿児島県肝付町で1時間雨量91・0ミリの猛烈な雨を観測。静岡市葵区でも早朝までの12時間雨量が200ミリを超えた。18日夕までに、北海道から鹿児島にかけて計67の観測地点で観測史上最多の72時間雨量を記録した。
各地で人的被害も相次いだ。長野県岡谷市では15日、崩れた土砂が住宅に流れ込み、母親と中学生、小学生の3人が死亡した。長崎県雲仙市では13日の土砂崩れで2人が死亡、1人が行方不明となっている。17日午後には鹿児島県日置市でも女性が側溝で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
総務省消防庁によると、18日午前8時時点で、18府県で全半壊22棟を含む4326棟の住家被害が確認された。国土交通省によると、同日午後2時半までに24都府県で少なくとも130件の土砂災害が発生。九州や広島県、近畿、東海を中心に計62河川で堤防から水があふれるなどした。
19日午後6時までの24時間雨量の予想は多いところで、四国と東海150ミリ▽九州北部・南部、中国地方、近畿120ミリ▽関東甲信と東北80ミリ。20日午後6時までの24時間では、四国と近畿で100~150ミリ▽九州北部・南部、中国地方、東海、関東甲信で50~100ミリの見込み。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル