福岡市は14日、予約のいらない新型コロナウイルスのワクチン接種を始めた。会場の中央ふ頭クルーズセンター(博多区)には、午前11時の受け付け開始前から20人弱が訪れたが、接種は順調に進み、大きな混乱はなかった。
市によると、午後8時までに103人が予約なしでワクチンを接種した。
東区の会社員桑原芳文さん(63)は午前10時半に会場に着いた。接種券と本人確認書類の提示など必要な手続きを済ますと、スムーズに接種でき、正午には会場を出た。「接種に行けるときにすぐ打てるのはいい」
祖母らと一緒に来た中央区の大学生木村仁美さん(20)は、副反応でアルバイトなどに支障が出ることを心配し、接種を控えてきた。祖母から「予約なしで打てる」と聞き、翌日アルバイトが休みだったこの日、急きょ接種に訪れた。思ったより簡単で「これならまだ打っていない人も打ちやすい」と話した。
福岡市は、1日3千回の接種ができるクルーズセンターの予約枠に空きがあれば予約なしでの接種を受け付ける。この日は接種券を忘れた人を除き、予約しなかった全員が接種できた。(山田佳奈、松沢拓樹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル