今季限りで引退することになった日本ハムの斎藤佑樹投手(33)を15年間、陰ながら見守っていた人がいる。ハンカチ製造・販売会社「ニシオ」(大阪市中央区)の西尾武志社長(64)。斎藤投手とは会ったことも、話したこともないが、愛を込めた小さな布がつないでくれた小さな縁を感じている。
2006年の夏の全国高校野球選手権。テレビ中継を見ていたら、早稲田実業高のエース・斎藤投手がハンカチで汗をぬぐう姿がアップで映し出された。「うちのハンカチだ」。タオル地の紳士物で、すでに製造していない商品だった。
大会を制した斎藤投手は「ハンカチ王子」との愛称で呼ばれるようになる。
西尾さんは「若い子がハンカ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル