迷子になった人の衣類や持ち物に貼られたシールのQRコードを発見者が読み取り、家族に居場所や状況をメールで伝える――。こんなサービスを、地図を出版する昭文社(東京都千代田区)が始めた。子どもや認知症のお年寄り、ペットまで幅広く活用できると好評だ。開発のきっかけは、ある社員の「後悔」体験だった。
このシールは「おかえりQR」。手順は簡単だ。お年寄りの杖や子どものランドセルに貼られたQRコードをスマートフォンなどで読み取ると「発見者の方へ 迷子になっている可能性があります」と表示される。
それから、①発見対象(迷子・落とし物)②家族への連絡内容(交番に誘導する・保護・待機する・発見連絡のみ)の順に選択。「○○交番にいます」「次の電話番号まで連絡してください」などと自由にコメントを記入する欄もあり、それらがQRコードに登録された家族らのメールアドレスに送られる仕組みだ。発見対象者の現在地も、オンライン地図で示される。
開発の契機は昨年1月。同社の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル