高齢女性からキャッシュカードなどをだましとったとして、大阪府警は11日、詐欺容疑で住居不定無職の中国籍、隋子睿容疑者(24)を逮捕したと発表した。府警は認否を明らかにしていない。
寝屋川署などによると、隋容疑者は何者かと共謀し10月13日、金融機関の職員になりすまして東大阪市内の80代女性に「あなたのカードで現金を引き出そうとした男が逃げていった」「カードと通帳を切り替える必要がある。キャッシュカードと通帳を封筒に入れてポストに挟んで下さい、後で取りにうかがいます」などと電話で話し、女性が自宅ポストに入れたキャッシュカード2枚や通帳1通をだまし取った疑いがある。
女性の口座から少なくとも14万8千円が引き出されているといい、同署は、ポストからカードなどを受け取った隋容疑者の他に電話をしたり、金を引き出したりした人物がいるとみて調べている。
女性が近くの郵便局で一連の話をしたところ、職員が「それは詐欺だ」と府警に相談して事件が発覚。隋容疑者は10月20日、寝屋川市内の80代女性から同様の方法でキャッシュカードなどをだまし取ったとして、詐欺容疑で寝屋川署に逮捕された。女性の口座からは300万円が引き出されていた。手口が似ていたことなどから今回の容疑が浮上したという。
府警特殊詐欺対策室によると、府内では9~11月、ポストにカードなどを入れさせる手口の詐欺事件が18件発生しており、隋容疑者を含む4人の容疑者は全員が外国籍だという。同室は、詐欺グループが被害者と直接話さず済むようにこうした手口を使った可能性があるとみている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル