渡辺純子
福岡県朝倉市は11日、2017年の九州北部豪雨で被災し、県に「長期避難世帯」と認定されている乙石、黒松両地区の27世帯について、認定の解除を申請した。県は年内にも解除する見通しで、解除されれば17年の九州北部豪雨での長期避難世帯はなくなる。
朝倉市では18年10月、6地区91世帯が長期避難世帯に認定された。4地区64世帯は昨年4月に解除されたが、市によると戻ったのは4世帯10人。新たに解除を申請した2地区では、27世帯56人のうち2世帯3人が仮住まいで、地区に戻る意向を示しているが、ほかは地区外に自宅を確保しているという。
林裕二市長は10日、「年内に解除してもらい、お正月に里帰りしていただきたい」と話した。この日は2地区を視察し、治山ダムなどの復旧工事が進み、避難路を含めて安全性が確保されたことを確認した。(渡辺純子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル