白石昌幸
鹿児島県は13日、同県出水市の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザ(H5亜型)の感染を確認したと発表した。県は同日午前5時から、この養鶏場で飼われている採卵鶏約3万8500羽の殺処分を始めた。農林水産省によると、国内の養鶏場では秋田県に次いで今季2例目、九州では今季初となる。
農林水産省は専門家らを現地に派遣し、感染経路などの調査を始める。県によると、12日午前10時半に農協から「養鶏場で1カ所にまとまって8羽が死んでいる」と、県家畜保健衛生所に通報があった。県が死んだ鶏などの遺伝子検査をして、H5亜型と判明した。
県が設定した鶏や卵の移動制限区域内(3キロ圏内)には23農場・約91万1千羽、搬出制限区域内(3~10キロ圏内)には96農場・約461万8千羽の計約552万9千羽が飼育されている。県は制限区域付近に消毒ポイントを6カ所設け、通行車両の消毒を始めた。(白石昌幸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル