超大型の台風10号は13日正午現在、種子島の南東海上を北西に進んでいる。今後、やや発達しながら、北よりに進路を変えて、15日には四国や九州に強い勢力で上陸し、西日本を縦断する見込みだ。強風域の半径800キロ以上の「超大型」の台風が日本に上陸すれば、2017年に静岡県掛川市付近に上陸した台風21号以来2度目となる。
気象庁は13日午後2時から黒良龍太・主任予報官が記者会見を開き、「台風接近前から紀伊半島から四国の太平洋側は南東の斜面を中心に激しい雨が降り、振り始めからの降水量が多いところでは1000ミリを超える大雨となるおそれがある」と説明。西日本を中心に、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などへの警戒を呼びかけた。
台風10号は、海面水温が高い黒潮を通ってくることから、勢力が弱まらないまま上陸する見込み。また、超大型で暴風域も広いため、通常の台風に比べより広い範囲で災害が発生する恐れがあり、台風の中心から離れたところでも、早い段階から暴風が吹き始める。さらに、動きが遅いため、長時間にわたって台風の影響が続くのが大きなポイントだという。
台風の場合、高潮や大雨による土砂災害などへの警戒はもちろん必要だが、雨が強まったりする段階では、すでに暴風によって避難が困難になっている可能性も考えられる。四国や九州を中心に、14日夜から猛烈な風が吹くところがある見込みのため、黒良主任予報官は「早め早めに災害から身を守る行動をとってほしい」と話している。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース