学校で生きづらさを感じている子どもたちの未来を開くには、どうすればいいのか。家具・インテリア販売大手ニトリホールディングス会長で、発達障害を公表している似鳥昭雄さんと子どもたちの対談が今月14日、東京大学先端科学技術研究センターで開かれた。子どもたちが考えた未来の学校像とは――。
イベントは「LEARN with NITORI ~未来の子どもの学びを考える2つの座談会」。2014年から突出した能力のある子ども向けの異才発掘プロジェクト「ROCKET」を行ってきた東大先端研の中邑賢龍研究室が、幅広い子たちを対象に、今年6月、新たに始めたプログラム「LEARN」の一環で開催した。全国から小学生~18歳の約20人が参加した。
「学校がつまらなかった。苦手なことを普通にさせようとする所だから」
教室に端末持ち込み「ずるい」の声 受験にも壁
都内の小学6年、なおさんはそう訴えた。読み書きが苦手で、小3の時に学校にタブレット端末を持ち込みたいと申し出たが、認められなかった。校長が代わって小4で認められると、周囲の子から「一人だけずるい」と言われた。今は国のGIGAスクール構想で1人1台の端末が配備され、みんなが使い方を聞いてきて、学校も楽しくなった。
学力もあり中学受験を考えている。だが、障害者差別解消法で合理的配慮が義務づけられているにもかかわらず、デジタル教育が盛んな多くの私立中も、入試での端末使用は不可能と言われる。「みんなの得意な部分を伸ばし、僕が生徒のアイデアを商品化する学校をつくりたい」と訴えた。
朝日新聞社は12月4日、読み書き障害など、学びに凸凹のある子の進学と学びを語る、無料オンラインイベントを開催します。大学入試センターの担当者やデジタルツールに詳しい教諭、受験を経験した学生らが登壇します。詳しくはこちらから。https://que.digital.asahi.com/question/11006318
■母から教わった「人の考えな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル