放火殺人事件で35人が犠牲となった京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオ近くに設けられた献花台が14日午後、台風接近により一時撤去された。天候をみながら、16日午後には再び設置する見通し。京アニのホームページなどで一時撤去を知り、予定を早めて駆けつけるファンも目立った。
供えられた花や飲み物の回収は午後3時半ごろに始まり、テントや台も片付けられていった。横浜市都筑区の会社員、富沢友樹(ゆうき)さん(29)は、作業が始まる1時間ほど前に駆けつけた。「京アニの温かい空気感が好き。撤去前に来ようと、予定より早い新幹線に乗った」と話した。
大阪市旭区のゲーム制作会社員、岩村奈奈さん(25)も予定を早めて同じころに到着。「同じ大学出身の犠牲者もいるので手を合わせられてよかった」。献花台のノートには「同じ作り手として、良いものを作っていきます」と記した。(高木智也、小林正典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル