星井麻紀
脱線することなく、ゴールしますように――。上毛電鉄の中央前橋駅の構内に、受験生のための恒例の「五角(合格)堂」がお目見えした。
同社は1928年の開業以来、一度も脱線事故を起こしたことがない。五角堂の前には、日々の安全運行を支えた枕木とレールで作った「五角椅子」が置かれ、ここに座って合格を祈願する。堂の内部には「ご神木」の枕木が鎮座。今月10日には、学問の神様をまつる菅原神社(前橋市下石倉町)の長尾悦治宮司が祝詞(のりと)を捧げて入魂した。
大木充身駅長は「受験生のみなさんには、進路に向かって頑張って欲しい」。同駅と西桐生駅では、社員手作りのお守り4種類(1個350円)も販売。どれにも枕木の一部が忍ばせてある。高校受験生向けの「合格祈願乗車券」も、各中学校などで販売する。(星井麻紀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル