米海軍のミサイル駆逐艦「ストックデール」が2月6~11日に小樽港(北海道小樽市)への寄港を打診をしていることについて、北海道の鈴木直道知事は7日の会見で、「地元の不安を払拭(ふっしょく)できない」と述べ、寄港しないよう求める考えを明らかにした。沖縄や山口など在日米軍基地がある地域で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が広がっているためで、小樽市もすでに寄港見合わせを求める考えを示している。
鈴木知事によると、外務省や厚生労働省を通じ米軍側に寄港時の水際対策などの情報提供を求めたが、現時点で回答がないという。鈴木知事は「米国では1日100万人の感染者が出ており、不安を払拭できない。速やかに寄港を再考してくれと言わなければいけない」と述べた。道は小樽市とともに早急に米側に伝えたい意向だ。
小樽市によると、寄港時は1日あたり最大で乗組員240人が上陸する見込み。2月5~12日には「さっぽろ雪まつり」が開かれており、小樽市は札幌市とも連名で寄港の見合わせを求めたいとしている。(中野龍三)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル