コロナ禍で密にならないキャンプの人気が高まるなか、北国では雪や寒気をものともしない「冬キャンプ」を楽しむ人も増えている。秋田県北秋田市の北欧の杜(もり)公園は5日から、「冬キャンプ」の受け入れを始めた。これまで10月末でキャンプ場を閉鎖していたが、冬もキャンプをしたいという利用者の声に応えた。
1人で過ごすソロキャンプに訪れた秋田市の高井宏樹さん(51)は、駐車場からほど近いキャンプスペースに道具を運び込んだ。5日の積雪は約80センチ。1時間ほどかけてテントを立てるスペースを除雪した。暖房用のまきに火をつけた後、パークセンター(総合窓口)であった餅つきを見学した。
キャンプ歴は2年ほどだが、ほかのキャンプ場で冬キャンプは経験済みだ。
「冬は空気が澄んで星がきれいに見える。好きなものを食べて飲んで自然が満喫できます」と冬キャンプの魅力を話す。夜は、雪で冷やしたビールで鍋と焼き肉を楽しむという。
北欧の杜公園には、トレーラーハウスやキャンピングカーサイトを備えたオートキャンプ場がある。冬は水道やトイレが使えなくなるため、これまでの営業は4月下旬から10月末までだった。ところが、利用者から冬場の開設を望む声が多かったことから、パークセンターに隣接する「みんなの休憩所」周辺を開放することにした。
公園を管理する北欧の杜パー…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル