11日午後2時14分ごろ、京都市伏見区の近鉄京都線の向島駅のホームで、車いすの男性が、通過中の近鉄奈良行き急行列車にはねられ、死亡した。京都府警伏見署が事故と自殺の両面で調べている。
同署の調べでは、車いすの男性がホーム上で線路に背を向けて後ろ向きに進んでいることに急行列車の運転士が気付いて急ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。向島駅にはホームドアはない。
車いすの乗客の乗り降りは、駅員が補助をしている。近鉄によると、午後2時10分ごろ、同駅から乗車しようと改札にやってきた男性から駅員が行き先の駅を聞き、その駅に連絡した。男性は一人でホームへ向かい、駅員は電車の到着に合わせてホームに渡り板を持って行くことになっていたという。
この事故で、近鉄京都線は約2時間にわたって京都―新田辺間の上下線とも運転を見合わせた。列車80本が運休、18本に遅れが出て、約7千人に影響が出た。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル