伊藤和也
技能実習と、14分野で働ける「特定技能」の外国人向けの両制度を見直す検討をするため、出入国在留管理庁は14日に勉強会を設置した。有識者や両制度に関わる人たちからヒアリングし、制度の現状を整理して課題を洗い出す。
古川禎久法相は同日の記者会見で、「先入観にとらわれることなく様々な意見を幅広くうかがいたい」とし、「改めるべきは改めるという誠実さを旨とし、制度のあり方について多角的観点から検討を進めたい」と語った。
両制度はそれぞれの法律の付則で、時期を定めて見直しに向けた検討が求められており、勉強会はこの規定を踏まえたもの。担当幹部は「出入国管理や労働、経済などで課題はいろいろ考えられる」と話し、今後ヒアリングする有識者の人選を進めていくとした。
古川法相は7日、年頭にあたり法務省や入管庁の幹部を前に抱負を述べた際、両制度について「大胆に見直し作業に取り組む」「果敢に見直しを進める」と表明。「大切なのは制度の悪いところも率直に認める素直さ、潔さであり、改めるべきは改めるという誠実さだ」とし、「真に素直さ、潔さ、誠実さを持てるならば私たちにもう怖いものはない」と語っていた。(伊藤和也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル