大雪で運休や遅れが相次いだJR札幌駅発着の列車は14日から、通常ダイヤでの運転を再開した。JR北海道は6日の札幌周辺での大雪後に除雪に手間取り、7日は札幌発着の全列車を運休する異例の事態となった。その後除雪を進め、徐々に運転する列車を増やしてきた。国土交通省の北海道運輸局は14日、JR北の島田修社長を呼び、大幅な運休の原因を究明して報告するよう要求。島田社長は第三者も交えた検証を行う方針を示した。(榧場勇太、佐藤亜季)
札幌市では6日、過去最多の降雪となるなど記録的な大雪となり、JR北の列車は相次いで駅や線路で足止めされた。停止列車が除雪の妨げとなり、運休が長期化。7日は札幌発着の全列車が運休する異例の事態となった。小樽や千歳を結ぶ基幹路線の運休で、新千歳空港へ向かう人や通勤・通学に大きな影響が出た。
14日午後、JR北の島田社長は道庁と北海道運輸局を相次いで訪れ、鈴木直道知事と岩城宏幸・北海道運輸局長と面談した。
岩城局長は島田社長に対し、「記録的な大雪で長期間の運休が発生し、札幌圏の輸送サービスが提供できない極めて異例な事態が発生した。長期にわたり運休に至ったことは深刻に受け止めなければならない」と指摘。大雪の対応への検証と改善策を3月16日までに報告するよう指示した。
具体的に報告を求める点として、降雪状況の確認と運転規制・計画運休のあり方▽災害レベルの大雪に対する除雪体制▽利用客への情報提供▽降雪に対応する鉄道施設のあり方の4点を挙げた。
これに対し島田社長は「大変なご迷惑をおかけし、公共交通機関としての使命が果たせず大変申し訳ない。早急に改善策を取りまとめて報告したい」と述べた。その後記者団に対し、同社の安全アドバイザー会議のメンバーなど社外有識者の意見も聴き、報告をまとめる意向を示した。
この前に面会した鈴木知事は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル