口から6体の阿弥陀仏が現れている姿で知られる、国重要文化財「空也上人立像(くうやしょうにんりゅうぞう)」。東京・上野の東京国立博物館の特別展「空也上人と六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)」(同館、朝日新聞社など主催)で展示されるのに向け、像を所蔵する京都・六波羅蜜寺で17日、梱包(こんぽう)された。
今年は空也上人の没後1050年にあたり、立像が東京で展示されるのは半世紀ぶり。午前中から、同館の職員が細部まで点検をし、輸送業者が和紙で包んだうえで木製のケースに固定した。同館平常展調整室長の皿井舞さんは「とにかく安全に運ぶことが大切。6体の阿弥陀仏は取り外すことができないため、損傷しないよう特に注意を払います」と話していた。
立像は18日に寺から搬出し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル