在沖縄米海兵隊が今年4~6月、陸上自衛隊日出生台演習場(大分県由布市など)で実弾射撃訓練を行うことになった。日出生台での訓練は約2年ぶり。過去14回の訓練は全て1~3月に行われており、初めて時期が変更される。前回訓練では夜間射撃をめぐり、県が防衛相に抗議する事態も起きており、地元では突然の時期の変更に戸惑いが広がる。
防衛省が17日、4~6月に実施する訓練計画を公表した。訓練の具体的な日程は、今後日米間で調整の上、決定するという。
米海兵隊の訓練は、日米特別行動委員会(SACO)合意に基づき、沖縄県で実施していた県道104号線越え射撃訓練を、沖縄の負担軽減を名目に1997年から日本本土5カ所の陸自演習場に分散移転して実施している。
日出生台演習場では99年から始まり、前回の2020年までに14回行われた。冬場の使用では、午後9時の訓練の終了時間を午後8時までに自粛する確認書が大分県や地元市町と九州防衛局の間で結ばれている。
しかし、前回訓練では確認書に反した午後8時以降の夜間射撃訓練が計5日あり、広瀬勝貞知事が当時の防衛相に抗議した。
日米合同委員会で夜間射撃自…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル