JR北海道の3月12日のダイヤ改定で、十勝・釧路地方の根室線沿線で長らく親しまれた名物車両が姿を消す。
20年以上にわたって、札幌と釧路を結ぶ特急車両として活躍したキハ283系が引退するほか、国鉄時代から走り続け、「北の国から」にも登場した普通列車用キハ40系が、定期運用を離れる。沿線には道外からも鉄道ファンが訪れ、最後の雄姿をカメラに収めている。
キハ283系は「スーパーおおぞら」用として、1997年デビュー。「振り子機構」と呼ばれるカーブで車体を傾ける装置などを備え、曲線通過時の最高速度を高めることで、札幌―釧路間の所要時間を45分も短縮した。
しかし、2011年に起きた石勝線脱線事故を機に、JR北が特急の高速化路線から転換したことや、車体の傷みが進んでいることもあり、速度より費用対効果に優れた新型のキハ261系に交代が進んでいた。
3月1日午前9時ごろ、芽室…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル