ランキングサイトに書かれたうその情報で会社の信用を傷つけられたとして、モバイルWi―Fi(ワイファイ)ルーターの販売会社が、サイト運営者に550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、東京地裁であった。中島基至裁判長は「商品の価値を明らかに低下させた」として、運営者に22万円の支払いを命じた。
判決によると、ランキングサイトの運営者は、「WiMAX(ワイマックス)」と呼ばれる無線インターネット通信回路を使うモバイル端末について、8社の商品を比較。「初めてでも大丈夫!WIMAX超比較」というタイトルで、それぞれの月額の利用料金などを記し、3年間の料金の安い順に順位化した。
原告の会社の商品は、そもそもワイマックスを使っていない端末だったにもかかわらず、最下位として紹介された。
原告側弁護士「現状に警鐘鳴らす判決」
判決は、ワイマックスを使っていない原告の商品をサイトで他社と比較したことについて、不正競争防止法が禁じる「虚偽の事実の告知」にあたると指摘。そのうえで、原告の商品をランキング1位の商品と比べて、3年間の総料金が5万円以上高いと書いたことなどから「原告の営業上の信用を害した」と認定した。
さらに判決は、このサイトの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル