福島県沖で16日夜に起きた最大震度6強の地震では、家具が倒れ、室内が散乱する被害が各地で相次いだ。なかには身動きがとれず36時間後に救出された人もいた。東日本大震災の経験から津波への警戒が浸透する一方、室内の対策はまだ不十分との指摘がある。
宮城県白石市の日本舞踊家、麻生菜穂美さん(62)は16日夜、自宅2階の寝室で揺れを感じた。1度目の揺れの後、様子を見に1階に下りたところで2度目の揺れに襲われた。食器棚の扉に輪ゴムをくくりつけて固定していたが、対策を取っていない棚からカップ類やワインが床に散乱した。
寝室のタンスが布団の上に
倉庫代わりに使っていた2階の部屋では、重ねて置いていたタンスの上の部分が、別のタンスに倒れ込んだ。市内で震度6弱を観測した東日本大震災では少し動いた程度だったのに、今回は飛ばされるように動いたのに驚かされた。
麻生さんは「建物が倒れるこ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル