日本中のポストを線でつなぐと、日本地図になる――。こんなキャッチコピーがある。日本の郵便は昨年で創業150年。どれほどの思いが郵便によって巡ったのだろう。SNSが幅を利かせているが、雨の日も風の日も「伝えたいこと」を待つポストは大切にされ、郵便局もより地域に寄り添って多様化している。
灯台前に立つ真っ白ポスト
筒の形をした昔懐かしい丸型郵便ポストが海風の中に立っている。太平洋に臨む犬吠埼灯台(千葉県銚子市)のそば。灯台の景観に合わせた真っ白なポストだ。
「きれいなポストに気持ちよく投函(とうかん)していただきたいし、先輩が残してくれたものを受け継ぎたいですから」。5日朝、県内の佐倉郵便局に勤める小沼隆行さん(54)は、ボランティアで続けるポストの修繕に取りかかった。
丸型ポストは鋳物。金づちで…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル