板倉大地、古畑航希
福岡市東区箱崎6丁目の九州大学箱崎キャンパス跡地で遺体の一部が見つかった事件で、福岡県警は8日、司法解剖の結果、遺体は20~40代の男性で、昨年9月~今年2月ごろ死亡し、遺棄されたとみられると発表した。
遺体には鋭利な刃物で切断された痕があり、死因は不明だという。県警は死体遺棄事件として東署に捜査本部を設置。遺体のDNA型鑑定をするなど、身元の特定を進めている。
県警によると、遺体は、7日午前に解体工事作業中の作業員ががれきの中から見つけた。腰から両足にかけた部位で、一部をのぞき白骨化していた。
捜査1課などは8日午前、遺体が見つかった周辺を中心に現場検証を始めた。ドローンで上空から確認し、重機でがれきを除去したが、同日夕方の時点で、遺体の他の部位や身元の特定につながる遺留品は見つかっていないという。
九州大学によると、解体工事は2014年度に始まり、建物の撤去が完了した後も地中にある杭を抜くなどの作業をしていた。現場は関係者以外の立ち入りが禁止されていた。(板倉大地、古畑航希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル