馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画をめぐり、防衛省が周辺に与える影響をまとめた環境影響評価(アセスメント)準備書の縦覧が20日、関係自治体などで始まった。1カ月間の公開期間中に防衛省による地元住民への説明会も開かれる。米軍機や自衛隊機の訓練が昼夜行われればどんな影響があるのか。にわかに現実化してきた基地の本体工事を見据え、住民の不安と期待が交錯する。
基地整備に向けた手続きの進展について、計画に賛成する市議の杉為昭さん(55)は「世界情勢を踏まえて防衛省は急務と考えているのだろう。市長も受け入れ態勢について市内の各種団体と話し合いを始めるべきだ」と促す。一方、計画に反対する市民団体の山内光典さん(71)は「市長は防衛省のスケジュールにあわせて協議を進めているのか。市民の考えをないがしろにしてはいけない」と気をもんだ。
防衛省は今年度予算に航空自…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル