大阪府東大阪市で22日深夜、警察官が職務質問中に相手のバイクに引きずられて重傷を負った事件で、府警は24日、同市源氏ケ丘の自称建設業、永野莞太容疑者(22)を殺人未遂と公務執行妨害の疑いで逮捕し、発表した。「無免許とばれるのが怖くて急発進して逃げた。ただ、引きずった認識はない」と供述しているという。
捜査1課によると、永野容疑者は22日午後11時18分ごろ、東大阪市三ノ瀬1丁目にある公園の西側の路上で、布施署地域課の男性巡査部長(33)に職務質問され、バイクを急発進させて逃走。死亡させる危険性を認識しながら、同市俊徳町5丁目まで約1・5キロにわたり、蛇行運転などをしながら巡査部長を引きずり、負傷させた疑いがある。
拳銃のつりひも、バイクに絡まる
捜査1課によると、巡査部長は肩甲骨や肋骨(ろっこつ)が折れたが、命に別条はない。拳銃のつりひもがバイクの部品に絡まり、巡査部長は自力では外せず、急停車した際に外れたという。
事件時は別のバイクの運転手が追走していた。この運転手は、永野容疑者のバイクが巡査部長を引きずりながら蛇行して歩道に乗り上げたり、急発進と急停車を繰り返したりし、巡査部長がポールに衝突したと証言しているという。
巡査部長は事件直前、同僚2人とこの公園を巡回していた。その後、ナンバープレートをはね上げた停車中のバイクを見つけ、乗っていた永野容疑者に1人で後ろから声をかけたという。バイクの経路上に永野容疑者の財布が落ちており、身分証などから容疑が浮上した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル