ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援の一環として、国連の物資を周辺国に届けるための自衛隊機が1日、日本を出発した。各国がウクライナに武器供与を続ける中、国としての支援に力を入れていることをアピールしようとの狙いがある。
1日午前、航空自衛隊入間基地(埼玉県)。手を振る隊員らに見送られ、C2輸送機が飛び立った。
今回の支援は国連難民高等弁務官事務所の要請に基づくもので、政府は国連平和維持活動(PKO)協力法が定める「人道的な国際救援活動」として自衛隊機派遣を決めた。C2はアラブ首長国連邦・ドバイで国連の備蓄倉庫から毛布などを積み込み、多くの避難者が暮らすポーランドやルーマニアに週1回のペースで6月末まで運ぶ。
輸送には民間機を使う選択肢もあったが、政府は今回、自衛隊機を派遣した理由について、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を挙げる。海外旅行の自粛で民間機の便数が減る一方で、巣ごもり消費で貨物の輸送量が増え、民間機が確保しづらいという。
ただ、防衛省関係者は「一番の理由は、日本が最大限の支援をしていることを国際社会にアピールすることだ」と話す。
政府は3月以降、ウクライナ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル