秋雨前線が停滞している影響で、九州北部は27日、局地的な大雨に見舞われ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を相次いで出した。気象庁は29日まで広い範囲で大雨になるとして注意を呼びかけている。
気象庁によると、対馬海峡付近に停滞する前線に暖かく湿った空気が流れ込み、大気が不安定な状態が続いている。
27日はレーダーによる解析で、長崎県の対馬、平戸、佐世保の3市と佐々町、佐賀県唐津市で1時間に110~120ミリの雨量を観測し、記録的短時間大雨情報が出た。26日から27日午後8時までの降水量は佐賀県伊万里市で263ミリに達するなど、佐賀、長崎で平年の8月1カ月分の雨量を超えているところもある。
気象庁は、対馬市で50年に一度の記録的な大雨になっている所があるとも発表。27日午後8時時点で少なくとも、佐世保市江迎町の約2千世帯5千人、福岡県朝倉市の約4千世帯1万人、福岡市の10世帯23人に避難指示が出され、各地に避難勧告が出ている。
28日にかけても局地的な大雨が予想され、1時間雨量は長崎県で80ミリ、佐賀、福岡両県で70ミリ、山口県で60ミリとなる恐れがある。
24時間雨量は、28日午後9時までに長崎、佐賀両県で250ミリ、福岡、山口両県で200ミリ、熊本、大分両県で180ミリ。その後の24時間でも長崎県は多い所で150ミリ、佐賀、福岡、山口、熊本、大分各県で100ミリが予想されている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル